2011-11-14

Report on "hypothermia class" @Izumiku Volunteer Center

4月と5月に行なったSurvival Nightの報道をご覧いただいたのか、横浜市泉区社会福祉協議会 ボランティアセンター様からご依頼をいただき、Hitsuji2匹で、低体温症に関する講習会に行ってまいりました。

これは、泉区ボランティアセンター様が、11月4日~12月2日にかけて5回シリーズで開講している”ボランティア講座 いまこそ出来ることをみつける スペシャリストに学ぶ「省エネ生活と自然」講座”の第2回目(11月11日)でした。

3.11の震災を受け、有事の際も自分の身を自分で守ることができ、そして周りの人を助けるための身の守り方を知りたいというご意向だったので、これからの季節に備え、「低体温症から身を守る方法」について講習しました。

前半はHitsuji-S(柏澄子)が担当。3.11の際に低体温症で死亡した人たちについて書かれた新聞記事をみんなで読むことからスタートしました。記事には、低体温症の「症状」「処置」「原因」に相当する単語(例えば、「震えが止まらない」「電気も火もなかったのでカーテンなどありったけのもので保温した」「全身ずぶ濡れ」などがありました。
その後、低体温症の基礎知識について学びました。

後半はHitsuji-M(恩田真砂美)が担当。3グループに分かれて、シナリオトレーニングです。ひとりが患者(この場合は低体温症にかかった人)役を演じ、ほかの2~3人が、その人を手当てする役割です。
先ほど学んだばかりの知識を存分に活かして、グループごとにチームワークもよく、対応してくれました。

今回の参加者さんは11人。前半の講義のときから、集中力が高まっており、皆さんの真剣なまなざしから気迫のようなものすら感じられました。後半のシナリオトレーニングでは、初対面にも関わらず、皆さんが力を合わせて取り組んでくださったことが印象的でした。

会の最後に、皆さんからいただいた感想やご意見は、私たちにとってとても大切な声でした。
大いに励まされたし、やってよかったと思えたし、次なるステップへの道筋も見えてきました。

まずはご自分の身を守ること、そして周囲の身を守ること、そのためにたった1度でもトレーニングをしたことは、自信になったという声が多かったです。それでよかったと思います。まったくやったことがない(ゼロ)とイチは、まったく違いますから。

私たちが登山で経験をしてきたこと、学んで身につけてきたこと、それとウィルダネス・ファーストエイドの講習の中で学んできたことが、このような形で、皆さんにお役に立てるのは、とても嬉しいです。

なお、今回の講座の模様は、横浜ケーブルビジョンの「地域みっちゃく!YVC」 という番組のなかで、11/14から1週間、数分間ずつ繰り返し紹介される予定です。
横浜ケーブルテレビに加入されている方がいらっしゃったら、ぜひご覧ください。

また、Hitsuji Projectでは、このようにSurvival Nightをベースにした、震災などの有事の際の身の守り方、低体温症の基礎講座について、常時「出前講習」を受け付けております。ご関心のある方は、ぜひご一報ください。

登山で使用するウエアや帽子などの防寒用の小物類、ギア(コンロ、水筒、魔法瓶、レスキューシート)について、より有効的な使い方を紹介しました。
シナリオトレーニングの最後は、それぞれの班から、患者の症状がどのようなものであり、どんな判断をして、どう手当てをしたか発表してもらいました。
皆さん、さすがの成果です!

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