2014-09-24

Invitaion to FULBARI Trip to Mt.Mitake~御岳山へのお誘い

秋のFULBARI Tripは、毎年恒例の御岳山です。
奥多摩にある御岳山は、近郊在住者の方々であれば日帰りをするような気軽に歩ける山です。

FULBARIでは、贅沢にも御岳山に一泊します。人気のなくなった夕方の鎮まり、朝の凛とした静けさを味わうことができます。

 

御岳山には、見どころが沢山あります。
初日は、ケーブルカー終点に集合し、まずは御嶽神社へ向かいます。
御嶽神社は、本社だけでなくその周辺を取り囲むように色々な建物があり、古くからの習わしが続いていたり、宗教色が豊かで興味深いです。ひとつひとつ丁寧に見ていきます。そのあとは、ロックガーデンへお散歩にでかけましょう。



お泊りは、御嶽山荘。御岳山にある宿坊はほとんど神主さんが経営していますが、ここも例外ではありません。
見た目の遊び心があり、そして美味しい精進料理も楽しめます。

2日目はちょっと早起きをして、御嶽神社を参拝します。毎朝行なわれている礼拝ですが、本社のなかに入れていただき、お参りし、見学します。朝日を浴びた御嶽神社は、ほんとうに神々しいです。





朝食のあとは、日出山を越えてつるつる温泉へ。
ハイキング感覚の道のりですが、登山の基本となる状況判断や読図などについて、「いろはのい」をお伝えしたいと思います。



FULBARIは、ネパール語でお花のある庭園を意味します。ネパール人にもとても親しまれている言葉であり、私たちのイメージでは自然と自分たちの普段の生活のちょうど境界のあたり。その庭の先には大きな自然が広がっているのです。
FULBARI Seriseでは、そんな名前にたとえて、初めて山登りをする方にも気楽に参加してもらえるコース設定にし、また経験を重ねてきた方にも新鮮な出会いをしてもらいながら楽しんでもらえる内容を考えています。

御岳はそんなことが実現できるエリア。
女性限定と思われがちですが、男女問わず募集しております!
私たちも新たな経験ができることを楽しみに、皆さんのご参加をお待ちしております。

過去レポートは、こちらからご覧ください。 2012年秋 2013年秋
 
【日時】
2014126日(土)~7日(日) 

【場所】
東京都奥多摩 御岳山周辺 12

【集合】
126日(土) 御嶽駅(御嶽ケーブルカー終点)改札 10:40 集合

※参考交通機関 (登山口と下山口が異なるため、マイカーではなく電車のご利用をお勧めします)
JR新宿8:19発 ホリデー快速おくたま3号→JR御岳駅 9:36着→徒歩 45分(バス利用可)→10:30 滝本駅(御岳登山ケーブル)→10:36 御嶽駅着

【解散】
127日(日)14:00頃 つるつる温泉 解散
※状況によって前後する場合もあります。
JR武蔵五日市行バス出発時刻 : 142515:211545(*)16:151643(*) (*)印は機関車バス

【行程】
DAY1 
御嶽駅(御岳登山ケーブル)→御嶽山荘にて軽昼食→周辺散策(御嶽神社見学、ロックガーデン散策)→御嶽山荘(泊) 
徒歩&散策 約3時間+休憩時間
DAY2 
御嶽山荘(朝、御嶽神社参拝)→日の出山→つるつる温泉 
徒歩約3時間
+休憩時間、青空ヨガ

【服装・持ち物】
歩きなれた運動靴またはトレッキングシューズ、ザック、登山用雨具上下、防寒着(ウールのセーターやフリースジャケット)、帽子、ヘッドランプ、日焼け止め、筆記具、保険証、持病薬、水筒(1リットル)、12/6のお昼のお弁当、12/7分の行動食(行動中に食べるお菓子)

あれば便利なもの:コンパス(方位磁針)、地図(2万5千分の1地形図「武蔵御岳」「五日市」、5万分の1エアリアマップ「奥多摩」)
    ウエアは登山やスポーツ用の吸汗速乾素材のものを準備してください。
    ザックの中身はビニール袋などに入れて防水してパッキングしてください。
    晩秋の山の上は寒くなります。防寒対策をしかりしてきてください。
    お風呂に入れますので手ぬぐいを持参してください。

【定員】
10

【参加費】
13,700円(保険代、御岳神社参拝料を含む)
※ ほか、御岳山荘宿泊代(12食、暖房費)11,300円を集めます。
※ 電車、バス、ケーブルカー、下山後の温泉代は各自となります。

【宿泊先】
御嶽山荘
198-0175 東京都青梅市御岳山123 ☎0428788474

【スタッフ】
Hitsuji-M(恩田真砂美)+Hitsuji-S(柏澄子)+

 【お申込み】
hitsujiproject@gmail.com

件名に「FULBARI Trip  御岳山」と明記のうえ、以下とともにお申し込みください。
①お名前(ふりがなも)②生年月日③職業④住所⑤電話⑥当日連絡先(携帯)⑦緊急連絡先(氏名、続柄、電話)

※気になる持病がある方
医師に相談のうえ、自己責任で参加を判断ください。参加される場合は事前に情報をお知らせください。

※Hitsujiたちは、時々山へ出かけてしまいます。
とくに今回は、FULBARIの里へ遠出する予定があり、10/10~10/30はメール連絡がつきません。この間の受付については、戻り次第、いただいた順にお返事いたします。
それ以外の期間で、ご連絡後1週間返信がなかった場合は送受信トラブルも考えられますので、お手数ですがもう一度ご連絡いただけますか。
遅くなっても必ずご連絡しますので、どうかよろしくお願いいたします。

2014-09-06

Report on FULBARI Trip to Kirigamine-霧ヶ峰

夏の終わり、秋の始まり。8/30-31、FULBARI Tripにて、霧ヶ峰に出かけました。
1日目、まずは旧御射山遺跡へ。ここには鎌倉時代からの御射山信仰があり、諏訪神社の奥社もあります。流鏑馬の観覧席だったといわれる階段状になっている山肌を見ると、源氏や北条氏たち、それに全国から集まったと伝えられている武士たちが、武術を競っているまぼろしが見えるような気さえしてきます。


  
 
その後、八島ヶ原湿原をぐるっと一周。山はすっかり秋の色をしています。
冬にはよく目立つヤドリギは、こんなに緑がある季節だとうっかり見落としそうだったり。

 








そして今宵のお宿は、ヒュッテ・ジャベル。フランス人の登山家であり著述家であったエミール・ジャベルの名を冠しており、古くから登山家や文学者たちが集うところでもありました。




 
2日目は、男女倉岳(ゼブラ岳)から南の耳、北の耳を通り、車山へ。
霧ヶ峰の山というと、蝶々深山や物見石がポピュラーですが、こちらは中央分水嶺であり、より大きく霧ヶ峰を見渡せるかな……と考え、今回はコチラのルートへ。
田部重治らが愛したという男女倉集落からの登りルートや、山彦谷はあいにくのガスで見渡せませんでした。
最後は、車山肩へ下山。ころぼっくるひゅってのテラスでコーヒーなどいただきながら2日間を振り返りました。いまは亡き手塚宗求さんが建てた宿であり、ここにも長い歴史があります。手塚さんは著述家でもあったので、ころぼっくるひゅってのことや霧ヶ峰のことは、彼の著作でも読むことができます。


 
霧ヶ峰は、縄文時代から人の営みがあった形跡があります。そして、鎌倉時代からの御射山信仰、諏訪信仰といった宗教もあり、さらには、山を愛した登山家、文学者たちが集った山域でもあります。そういった、歴史を少しでも感じたいというのが、今回のFULBARI Tripの目的でした。

FULBARI Seriseは、初めて登山をする人にとっても参加しやすく、また登山の楽しみを知ってもらえる場であり、かつ長く登山を続けてきた人にとってもあらたな発見があったり、登山の深みに触れられるような、そんな場であることを目指しています。
だから、私たちHitsujiにとっても、FULBARIでは、つねに新鮮な出会いがあります。

私にとっても、今回もまた沢山の新たな出会いがありました。そのうちのひとつをご紹介すると……。
ヒュッテ・ジャベルのご主人である高橋保夫さんと、短い時間ながらお話できたことです。
高橋さんはいろんなことを話されましたが、そのなかで、登山は、山は、人生を豊かにしてくれるものである、だからこそ、深く深く関わりなさい、そうおっしゃってくれたように私は感じました。

FULBARIの場で、こうやって山の大先輩の言葉を聞くことができ、またご参加の皆さんと霧ヶ峰を2日間かけて歩き、自然や歴史を感じることができたのは、とても仕合せでした。

さて、次回のFULBARI Tripは、12/6(土)~7(日)に高尾山周辺の山域で予定しています。
首都圏からは日帰りで気軽に訪れることができる高尾山ですが、2日間かけてじっくりと歩きます。宿坊に泊まったり、行にも参加させていただく予定です。
後日、このブログにてお報せしますので、ご関心のある方は、ぜひお集まりください。

また、難航中のHitsuji Art Projectについても、鋭意努力し、進めていこうと思っています。フツフツとHitsuji 2匹のアタマとハートのなかで煮えたぎる、創作への思い。いつの日か、形にしたいと考えています。
どうぞこれからも、Hitsuji Projectをよろしくお願いいたします!

Reported by Hitsuji-S